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※着用画像・使用イメージ画像は基本的に作家本人です。
「もう増えることのないブルー」
▪️サイズ:たて約3.3cm × よこ約2.3cm
※ミリ単位の誤差がある場合があります。
▪️ことばの記録:
もう増えることのないブルーを、手のひらにのせる。
尽きることは怖いけれど、それを受けとめる。
失われていくものには、ひとつ残らず、名前があったはず。
▪️素材について:
本作は、透明度と質感に優れたクリスタルガラス素材を使用。
色には、創業当初から長年愛用してきた日本製のブルー系ガラスを採用しています。
この色は、私たちの多くのグラスウェア作品に使われてきた、いわば原点の色。
現在では製造が終了し、手元に残るわずかな量を用いて制作しました。
ガラスの内部には無数の気泡が浮かび、まるでこの色がいまも静かに呼吸しているかのような印象を与えます。
▪️装いについて:
清涼感のあるブルーは、白や生成り、アイスグレーなどの軽やかな色合いに映え、
夏の装いにもぴったりです。
カジュアルなシャツやリネン素材、またシンプルなワンピースに合わせて、
静けさと透明感を胸元に添える存在となるでしょう。
気持ちを整えたいとき、少し心に隙間をつくりたいとき、
このブルーは、目に見えない呼吸のように、そっと寄り添ってくれるかもしれません。
▪️"レコード"の扉:
「一曲ぶんの記憶をガラスに」――この扉の核と、
本作の背景はまさに重なります。
私たちの15年という年月をともに歩んだ色、
いまではもう増えることのない素材を前にして生まれた一滴。
そこには、記憶の断片と、静かなまなざしが封じ込められています。
やがては消えるものと向き合いながら微笑むようなやさしさが、
この作品と「レコードの扉(物語)」を深く響き合わせました。
▪️特別になるとき:
制作の過程で、ときおり訪れる瞬間があります。
技術、デザイン、そして偶然が重なり合い、
自分たちの手を離れたような、静かな調和が生まれるとき。
この作品では、泡の入り方がまるで息をしているかのように、
色の奥でゆっくりと揺れて見えました。
それはただの技巧や素材の選定では説明できない、
生きているような奥行きと気配を内包していました。
しかもその青は、15年間、私たちのそばにあったガラス。
家族のようにともに時を過ごし、そして今、静かに終わろうとしている色。
この色の終わりと呼吸が、ひとつの奇跡として交差した一滴が、
このマスターピースとなりました。
▪️ご注文に関して:
在庫をアトリエのギャラリーと共有しているため、ご注文後に在庫切れが発生する場合がございます。ご注文作品の在庫確認後、在庫切れの場合はメールにてご連絡いたします。
大切にそして手間をかけてひとつひとつ手作りしています。
同じものは 2つとありません。
▪️ピアスオプションについて:
ペンダントとセットで、14KGF(14金ゴールドフィルド)フックのピアス、またはイヤリングをお作りするオプションもご用意しております。制作に2週間程度のお時間をいただきますが、ペンダントにぴったりと寄り添うかたちでお仕立ていたします。
ご希望の場合はご注文時にお知らせください。
ドロップ作品は、毎年『Drops Chronicle(ドロップス・クロニクル)』として記録を重ねていきます。
それぞれの色とことばを、一冊の航海図のように編み込んで。
そしていつか、選ばれた物語たちを、一冊の本に。
このクリスタルが纏う光と色のうつろいを、映像でどうぞ。