※お使いのPCブラウザ等の環境によっては実際の商品と色合いが異なる場合がございます。
※着用画像・使用イメージ画像は基本的に作家本人です。
「この冷たさと、生きていく」
▪️サイズ:たて約3.1cm × よこ約2.2cm
※ミリ単位の誤差がある場合があります。
▪️ことばの記録:
少し深く踏み出したとたん、
水が、急に冷たくなった。
ふれる前には戻れないような、
境界の感触。
最初はドキッ。
でもたぶん、この冷たさと、生きていける。
▪️素材について:
この作品には、クリスタルガラスを使用しています。
内部に静かに立ちのぼる泡と、深く沈んだ青。
この青には、ドイツ製の現在では入手困難な色ガラスを使用しています。
長い時間を経て、手元に残されたほんのわずかな色。
その希少な素材にこの想いを込めたくて、形にしました。
この冷たさは、ただの質感ではありません。
人生のなかでふいに訪れる、
戻れない一歩、乗り越えるしかない境界線。
その感触を抱きながら、
それでも生きていくという選択のなかに、
強さの本当のかたちがあるのではないかと思います。
▪️装いについて:
この深く澄んだ青の雫は、白やグレー、ネイビーなどの静かな色調の装いと響き合い、
全体の印象に、ひとすじの冷たさと凛とした静けさを添えてくれます。
それは、気持ちを張るための強さではなく、
静かに受け止めながら歩きつづけるための、もうひとつの強さ。
この雫をまとう日は、
たとえば、何も言わずにいたい日かもしれません。
でも、そういう日にも、心の奥に確かな芯があることを、
この青が、そっと思い出させてくれる気がするのです。
▪️"海"の扉:
この雫が開いたのは、
人生の深く静かな面を映す「海の扉」。
海の冷たさは、時に恐れに似ている。
けれど私たちは、その冷たさと共に生きていくことでしか、
ほんとうの静けさや強さに触れられないのかもしれません。
優しさとは、温かさだけではない。
何かに慣れていくこと、
そのままを受け止めて歩いていくこと──
この青は、そんな覚悟のような静けさを宿しています。
▪️ご注文に関して:
在庫をアトリエのギャラリーと共有しているため、ご注文後に在庫切れが発生する場合がございます。ご注文作品の在庫確認後、在庫切れの場合はメールにてご連絡いたします。
大切にそして手間をかけてひとつひとつ手作りしています。
同じものは 2つとありません。
▪️ピアスオプションについて:
ペンダントとセットで、14KGF(14金ゴールドフィルド)フックのピアス、またはイヤリングをお作りするオプションもご用意しております。制作に2週間程度のお時間をいただきますが、ペンダントにぴったりと寄り添うかたちでお仕立ていたします。
ご希望の場合はご注文時にお知らせください。
ドロップ作品は、毎年『Drops Chronicle(ドロップス・クロニクル)』として記録を重ねていきます。
それぞれの色とことばを、一冊の航海図のように編み込んで。
そしていつか、選ばれた物語たちを、一冊の本に。
このクリスタルが纏う光と色のうつろいを、映像でどうぞ。