Atelier Letter / From Otaru

ISSUE 02 / 8月号

アトリエ通信

にぎやかで、
忙しい八月でした。

AUGUST 2026 / OTARU

A short summer in Hokkaido

短い夏を、
振り返りながら。

八月号を書いている今日は、
半袖では少し肌寒いほどです。
北海道の短い夏を振り返ると、
今年は人に会い、海へ行き、花火を見て、
ブルーベリーを食べ、机に向かった一か月でした。

煉瓦の庭で来客と犬たちが過ごす、夏の幸愛硝子のアトリエ 8月のアトリエから
煉瓦の庭と海。人を迎えることの多かった、八月のアトリエ。
01

A month of visitors

来客の多い、
八月でした。

今月は、アトリエを訪ねてくださる方の多い月でした。

硝子を見ていただいたり、庭を歩いたり、制作のことや小樽での暮らしについてお話ししたり。いつもの場所に誰かを迎えると、自分たちにとっては見慣れた景色も、少し違って見えてきます。

足を運んでくださった皆さま、ありがとうございました。

幸愛硝子の煉瓦窯の前で、ご家族と記念撮影する様子
煉瓦窯の前で、ご家族と一緒に。
煉瓦の庭を訪ねてくださった方々
庭を歩きながら、話の続き。
02

The sea and fireworks

海へ行き、
花火を見ました。

海にも何度も行きました。

北海道の夏は短いので、行けるうちに行っておこうという気持ちになります。

小樽の高島漁港で漁師をしている、ひゅうま君のところで見た花火も、今年の夏のハイライトのひとつでした。花火そのものだけではなく、そこにいた人たちや、その日の空気まで一緒に思い出すような夜になりました。

夏らしいことも、できた気がします。

夏の小樽の海で遊ぶ人たち
行けるうちに行っておきたい、北海道の海。
高島漁港から見た花火と海辺に立つ子どもの後ろ姿
高島漁港で見た、今年の花火。
子どもの手のひらにのせた摘みたてのブルーベリーと庭の実
今年は、摘んだものをなるべくそのまま食べました。
03

Blueberries do not wait

ブルーベリーは、
待ってくれない。

人が来ても、海へ行っても、事務仕事がたまっていても、畑は待ってくれません。

ブルーベリーも、こちらの都合とは関係なく、次々に食べ頃を迎えます。

昨年までに収穫した分がまだ残っていたので、今年は保存することより、なるべく摘んだまま食べることにしました。

ちょうどよい時期にアトリエへ来てくださった方にも、庭で採れたブルーベリーを召し上がっていただきました。その日に庭で採れたものを一緒に食べられるのは、アトリエで人を迎える楽しさのひとつかもしれません。

04

A summer at the desk

机に向かった、
夏でもありました。

毎年、八月は事務仕事の多い季節です。

今年は夫がオンラインストアやウェブの仕組みを大きく整えていて、何日もほとんど座りっぱなしでした。アトリエのなかでは、ガラスをつくる音とは別に、長いあいだキーボードを叩く音も続いていました。

制作とは少し離れた仕事ですが、作品を見ていただく場所を整えることも、アトリエの日々を支える大切な仕事です。外では夏が駆け足で過ぎていくなか、机の上でも、これからのことを考える時間が続いていました。

ガラスをつくる音と、キーボードを叩く音。
今年の八月は、その二つが続いていました。

At the end of summer

短い夏の、
終わりに。

人を迎え、海へ行き、花火を見て、ブルーベリーを摘み、机に向かった八月でした。

これを書いている小樽は、もう肌寒いくらいです。夏の終わりというより、秋の始まりがすぐそこまで来ているように感じます。

短かった今年の夏を、もう少し惜しみながら、九月を迎えたいと思います。

幸愛硝子
小樽のアトリエ「小さな森のなか」より