YUKIE GLASS ATELIER / 2016?2035
写真でたどる、
アトリエの十年。
これは現在の姿を案内するページではなく、まだ何も整っていなかった頃から、家族と仲間が残してきた小さな記録です。
ある日の夕暮れ。きれいだと思ってから暗くなるまで、ずっと見ていた空。
A PLACE STILL IN THE MAKING
十年かけて、
ようやく途中まで。
現在のアトリエへ移ったのは、2016年の冬でした。最初の雪だるま、塗りかけの杉板、積み途中の煉瓦、作業の合間の休憩。ここには完成後の記念写真よりも、途中にしか残らない景色を集めました。
アトリエの現在や来訪方法は「アトリエ案内」へ。このページでは、そこでは使っていない写真だけで、場所と家族の十年をたどります。
最初の冬、
最初の家族。
移転直前の建物はまだ完成しておらず、庭も今とはまるで違いました。移って最初に作ったのは大きな雪だるま。その少し後、ざらめも家族になりました。
手を動かした、
痕跡。
三千枚の杉板を塗り、煉瓦を運び、切った木を冬の薪にしました。完成した場所だけでなく、そこへ至る手数と時間も、アトリエの一部です。
支えてくれた人、
続いてきた縁。
壁積みの最終日を一緒に迎えた人、仕事を通じて親友になった人、ものづくりで場所を支えてくれた人、離れていてもつながる幼なじみ。十年は、人との時間でもありました。
ゆっくり世界を変えていく。
A DAY WE WILL ALWAYS REMEMBER
忘れられない、
ある夏の日。
長いあいだ、私たちはInstagramに、作品とアトリエの日々を残してきました。その時間のなかで、俳優の本木雅弘さんが、プライベートでアトリエを訪ねてくださいました。
まるで映画の一場面のようだった時間と、残してくださった言葉。作品をつくり、伝え続けてきた日々のなかに刻まれた、私たちにとって忘れることのできない出会いです。あの日の余韻は、今もこの場所に残っています。
Instagramに残した当時の記録を読むこの場所で、
生まれた色。
場所をつくりながら、その内側では硝子をつくり続けてきました。深い赤、いくつもの透明色が重なったジュエルシリーズ。アトリエの十年は、色を探し続けた十年でもあります。
季節が、
場所をつくる。
蝦夷山桜が咲き、母が育てたチューリップが顔を出し、冬には最初のアーチへ新雪が積もる。同じ場所が、毎年少しずつ違う表情を残します。
何でもない日の、
記録。
作業の途中でひと休みする幸愛、外で整えた昼食、案内の先頭を歩くざらめ、誰かが帰ったあとに残る余韻。大きな出来事だけが、十年をつくったのではありません。